坂東三十三札所

二番札所は岩殿寺

2016/11/07

二番札所は岩殿寺(がんでいじ)

御本尊十一面観世音菩薩 開基は徳道上人(西国札所長谷寺開山上人)

鎌倉将軍の帰依ことのほか篤くご本尊様は頼朝公の守り本尊であったそうな・・
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徳道上人といえば西国三十三カ所の開基の上人だしこのお寺は坂東札所の開基のお寺かもと何やら期待多く参拝いたしました。

鶴岡八幡宮の南西方向の住宅街の狭くて曲がりくねった道の奥のどん詰まりが昼なお暗いお山になっていてお寺の山門がありました。山門からかなり石段を上った先になにやらなにかがありそうなのですが、はっきりした表示がなく本当に本堂があるのやら、ないのやら、といって横手にある庫裡の方向にはそれらしき表示も見られません。それ以上は考えることもできなくてけっこう急な石段をのぼると小さなお堂がありました。とは言えローソク台もなくご本尊様の案内もない。何やら荒れた感じがして『これが本堂さんとは思えないなぁ』とちょっと気が抜けた感もありましたが、他に参拝者の気配もなく、確認もできないままに息子と二人で延命十句観音経を読経しました。さる霊場案内書によると本当はこのお堂の奥の岩窟にご本尊様の石像が安置されているとか・・・

ここからの景色は下界を見下ろすほどの角度があって鎌倉市街の展望もよく、森も深いので鎌倉のちょっとした秘境のような感じがしました。山門まで降りて庫裡の方に行き、ご朱印をいただく折に、ご住職から『ここが本堂です』と告げられて驚きました。案内表示を見落としたのかな・・・庫裡にしか見えないけれど、もしかしたらご本尊様はこの奥にお祀りされているのかも知らない・・・。ご住職曰く上の御堂も観音堂ですから、あちらを本堂と思ってお参りされてもいいのですよと説明されていました。あまり釈然とはいたしませんが・・・。

あらためて息子と二人で観音経をお勤めさせていただきました。

 

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